写真をきっかけに生まれる新しいコミュニケーション
今回お話をお伺いしたのは・・・
さいたま市教育委員会総合教育相談室Growthの大髙様です。

さいたま市教育委員会では学校になかなか通うことのできない子供たちに対してメタバースや仮想空間など、オンラインをメインに活用した支援を行う不登校等児童生徒支援センター(Growth)を運営しています。
2025年5月より当社サービスである「みんなのおもいで .com」を導入。普段のオンラインとは違う、子供たちが対面で集まるオフラインイベントでの様子を撮影し、その様子を保護者の方へ共有しています。サービス導入のきっかけや、サービス導入後の変化などを伺いました。
ハッピースマイル工藤/以下 工藤:
本日はよろしくお願いいたします。弊社サービスを導入されてから数か月ですが、導入前はどのように写真を活用されていたのでしょうか?
さいたま市教育委員会総合教育相談室Growth 大髙様/以下 大髙様:
導入前は、そもそも写真をお渡しするのが難しいという背景がありました。基本的にはオンラインで支援を行っているため、オフラインイベントの当日にお渡しできないとなると、後日保護者の方々をお呼びするのも大変ですし、郵送するにしてもコストがかかってしまう。保護者様が自分で撮影できるように撮影者席を設けたこともありましたが、そうしますと今度は現地に来られる方しか写真を残せなくなってしまう、といった課題がありました。

工藤:なるほど、それは大変なご負担だったと思います。そんな中で弊社サービスを知っていただいた時、最初はどのような印象を持たれましたか?
大髙様:「こんなサービスがあるなら、ぜひ使いたい!」と思いましたね。その時にはもう頭の中では「どう提案したら承認が得られるか」を考えていました。
工藤:そんなに早くから導入のご意志をいただいていたとは知りませんでした!導入の決め手になったポイントは何でしょうか?

大髙様:まずは保護者の方がお求めやすい価格で利用できること。そして操作がとても簡単で、写真のアップロードから販売・購入までオンラインで完結できるところです。私たちは利益を目的としているわけではないので、負担の少ない価格であることは大切なポイントでした。
工藤:たしかに、利用される保護者様にとっても安心できるポイントですよね。弊社はビジョンとして「想い出に驚きと感動を」を掲げています。多くの方に、手に取りやすい価格で想い出を届けたいと思っています。
大髙様:それからセキュリティ面も重視しました。行政として「導入したもののデータが漏洩した」という事態は絶対に避けなければなりません。その点についても非常に安心できました。

工藤:ありがとうございます。弊社でもセキュリティは最重要事項として取り組んでおり、保育の現場から始めたサービスだからこそ、安心して導入いただけるようPマークや国際基準のISOを取得しています。
大髙様:あとは認定を受けていることに加え、他の学校や団体での導入実績をうかがえたことも安心材料になりました。「○○小学校や○○中学校でも導入されています」と説明いただいたのは、大きな後押しになりましたね。
工藤:ありがとうございます。現在全国約9,000団体様にご利用いただき、安心できるという声も多く、嬉しい限りです。導入していただいてから実際になにか変化や反響はありましたか?

大髙様:まず、実際に写真の販売ができたということが我々にとっては大きな一歩でした。保護者様としてはお子様とずっと一緒にいてあげたい気持ちと、自立を見守りたい気持ちと両方あると思うのです。しかし保護者様の手を離れているときの活動はなかなかその様子が見られず、もどかしい思いをされていたと思うので、言葉や文字だけでは伝わりにくい活動を写真という目に見える形で保護者様にお届けできるようになったのは大きな変化ですね。
工藤:それはとてもうれしいお話です! 確かに写真があることによって伝えられる情報はかなり多いですよね。
大髙様:あと実は子供たちにも大きな変化がありました。私たちが「この子はあまり写真に写りたくないかも」と思い込んでいた子が「実は一緒に写真を撮りたかったんだけどタイミングを逃しちゃった」と言ってくれたんです。それをきっかけに周りの子たちも集まり自然なコミュニケーションが生まれました。写真は記録としてだけでなく、想い出を作るきっかけにもなるのだと実感しましたね。
工藤:なるほど!新しい発見ですね!保護者様にお子様の姿を届けられるだけでなく、子供たち同士の交流にもつながるとは、とても素敵なお話です。今後もぜひ写真と弊社サービスをご活用いただければと思いますが、その他に「こんな機能が欲しい」 などございますか?

大髙様:本市では不登校児童生徒を対象にした学びの多様化学校を開校する予定があります。学びの多様化学校においても写真の価値は非常に高いものだと考えています。学校となると、より簡単に卒業アルバムを作れる仕組みがあるといいですね。例えば年度ごとの写真を自動でまとめてアルバムにできたり、保護者様が選んだ写真でそのご家庭だけの「マイアルバム」を作れたりするととても便利だと思います。
工藤:まさにおっしゃる通りで、今そのようなサービスをご提供できるように実は絶賛システム開発中です! 皆さまの「こんなのがあったらいいな」にお応えできるよう、今後も尽力してまいります。最後に、同じような活動をされている団体様に向けてメッセージをいただけますか?
大髙様:不登校の子供たちにとって、過去をポジティブに振り返る手段があることはとても大切です。学校に行けなかった時期があっても、その中で楽しい瞬間は必ずあるはずです。その瞬間を写真に残すことで、将来「あの時の時間は無駄ではなかった」と思えるきっかけになります。我々のような現場では特に写真を残せる仕組みを持つことに大きな価値があると感じています。
工藤:とても力強いお言葉をありがとうございます。我々も子供たちの大切な想い出を写真という形で届けられるよう、今後も精進してまいります。本日は貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました!
【団体情報】

さいたま市教育委員会 総合教育相談室 Growth
所在地:埼玉県さいたま市見沼区堀崎町48-1

